滝ノ上温泉は、国連が定めた持続可能な社会を目指す推進目標(SDGs)を支援しています

自然の仕組みを大切にしよう

 温室効果ガスには二酸化炭素の他にメタンという物質などもありますが、こうした温室効果ガスがどんどん増えて地表を覆って行くと地球温暖化という現象が起こり、将来の動植物などの自然の環境や私たちの社会生活にも様々な問題が発生することが懸念されています。二酸化炭素を増やさないようにすることがとても大事なことです。

 植物は、光合成という仕組みで二酸化炭素を原料にして体を作っているので一定の二酸化炭素を貯めておくことができます。また、木や草を燃料として消費しても木や草が元々の原料だった二酸化炭素に戻るだけで、二酸化炭素がどんどん増えて行くことはありません。植物を食べた虫や動物が、呼吸することによって二酸化炭素を吐き出しても同じことが言えます。動物のフンや、木や草、虫や動物の死骸が細菌やバクテリヤによって分解されて二酸化炭素が発生しても同じことが言えます。
 二酸化炭素は空気よりも水の方にたくさん溶ける性質があるので、水が集まる川や海には、たくさんの二酸化炭素が含まれていて、二酸化炭素が海の中でも光合成の仕組みで多くの植物プランクトンや海藻を育んでいます。植物プランクトンを食べた魚や、その魚を食べた大きな魚も、エラ呼吸によって二酸化炭素を水の中に出しても、海藻や魚が死んで細菌やバクテリヤによって分解されても、溶け出した二酸化炭素が水の中でどんどん増えて行くことはありません。

 自然が元々持っている二酸化炭素のこうした循環をカーボンニュートラルといいます。一方、こうした循環とは別に、地面の奥深くから石炭や石油を掘り出して燃やすと、それまでの空気や水の中で循環していた二酸化炭素の量に、新たに石炭や石油から出た二酸化炭素が加わることになるので、温室効果ガスの全体の量が増えて地球温暖化が進むことになります。

 将来に亘って自然を守ることは、カーボンニュートラルの循環を維持して地球温暖化を防ぐとともに、わたしたちの住みよい生活環境を維持・継続して行くことにつながります。滝ノ上温泉はこうした自然の仕組みを大切にしています。

再生可能エネルギーの活用

 地熱は温泉や蒸気となって自然に地表に湧き出してくる再生可能エネルギーです。
 温泉は大自然の中で心も体もリフレッシュしてくれる他、再生可能エネルギーとしても利用することができます。

エネルギーをみんなに そしてクリーンに


 SDGs(Sustainable Development Goals)は、国連が、今後社会システムを持続的に発展させるために2030年までに達成すべき目標(17項目)を定め、世界全体で、未来に向い、みんなで手を携えて(No one left behind)チャレンジして行きましょう、と呼び掛けているものです。
 国連では、SDGsの取組として、世界のあらゆる場所で、即効性のあるような大胆な行動を起こすこと、新たな発想と解決策を促進させる行動を全ての人に求めています。

 滝ノ上温泉は、こうしたSDGsの取組を支援するとともに、石炭や石油を使わず、クリーンエネルギーである豊富な温泉の熱を自家発電に有効活用して、施設内で使用して余った電気は地域に供給しています。

視察や見学の受け入れ

 滝ノ上温泉(滝峡荘・滝観荘)では、日程的には施設・設備に利用制限がある可能性もあることをご了承いただければ、事前の日程調整の上、環境についての学習やセミナーの場を提供することができます。